おせち 由来 起源

おせち料理の重箱への詰め方

おせち料理を重箱に詰めるのが苦手、うまくいかないと悩まれる方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

おせち料理には形が崩れやすいものが多くあります。
煮豆や栗きんとん、なますは形が整わない料理の代表ですね。
おちょこのような小さな器を使って、仕切りとするのもひとつのアイデアです。

 

おせち料理を詰めるルール

 

重箱に模様がついているのが手前です。
奥から詰めていくと重ねた重箱を広げた時に美しく見えます。
これは基本的なことですが、他にも小さな気遣いが必要です。
一緒に確認しながら、おせち料理を詰めていきましょう。

 

ここでは3〜4人前の量と言われている、3段重ね重箱の場合を伝えます。
各重箱には、縁起を担ぐ為、5品、7品、9品・・・と、吉数を詰めましょう。

 

壱の重

祝い肴を意味します。
お屠蘇に合う肴料理、子どもも喜ぶ甘い料理が中心に詰められていきます。

 

黒豆、紅白蒲鉾、伊達巻、栗きんとんなど。

 

詰め方のポイント

 

1.比較的形が整って崩れにくい伊達巻やかまぼこを先に詰めていきましょう。
重箱のレイアウトとしては、市松模様を思い浮かべ、伊達巻、かまぼこを配置していきます。
※重箱レイアウトは他に、段取り、枡かけ(手綱)、七宝、隈取りがあります。
一番詰めやすいのが段取りですが、大きな素材のもの、量が多く作られるものに適しています。
開けて美しさを求める壱の重ですから、市松にするのが適していると考えます。

 

2.栗きんとんは皆でつつくのもよいかもしれませんが、小さな栗をひとつ入れてラップで丸く包み込み、小さなボールにすると重箱のお手入れも楽になります。

 

3.煮汁が他の料理と混ざってしまう黒豆はおちょこのようなちいさな器に盛り付けてから重箱の中にいれましょう。

 

4.昆布巻きはカットした断面を見せるよう縦に詰めていくと、重たい印象がなくなり取りやすくなります。

 

5.華やかな色の隣に黒いものを配置し、お祝い雰囲気を演出しましょう。

 

弐の重

酢の物や焼き物が入ります。
メインディッシュとなるご馳走が詰め込まれる重になります。

 

紅白なます、酢蓮、鯛の焼き物、海老、ローストポークなど。

 

詰め方のポイント

 

1.形が整っている食材が少ないと言っていいでしょう。
メイン料理としている鯛の焼き物や海老の焼き物をまず中心に配置しましょう。
魚や海老の御頭つきで重箱に入れる場合は、左に頭を向けるというルールがあります。
忘れないように気をつけましょう。
詰め方は段取りにしましょう。
これは重箱を3分割に使用し、ひとつのおせち料理を横一列に配置する詰め方になります。

 

2.色んな種類の酢の物、焼き物が食べたいと言うのであれば、市松模様のセンター部分だけは段取りに、その他は市松にしましょう

 

3.ローストポークやローストビーフは2ミリ程度の厚さに切ります。
端と少しずつ重ねて巻いていくとバラの花のような盛り付けができます。
薄いものを重ねて均一の高さにする手法もあります。

 

4.近年は伝統的な重箱も好まれますが、栄養バランスの偏りも気にされる方もいらっしゃいます。
海老と玉ねぎのマリネや、生春巻き、オリーブとミニトマトとピクルスのピンチョスといったオードブル感覚が反映されるのが弐の重です。

 

5.同じ酢の物とはいえ、ご家庭により砂糖の量を調整する、出汁を変えることもあります。
それぞれの味が混ざらないように器にいれてわけましょう。
例えば、ゆずの中身をくり抜き、器とするゆず釜に紅白なますを入れると香りもよくなります。

 

参の重

煮物を中心に詰めていきます。

 

里芋、八つ頭、くわい、こんにゃく、にんじん、たけのこなど。

 

詰め方のポイント

 

1.出汁を変えて煮物を行う方には市松のレイアウトで詰めていきましょう。
どうしても煮物ですから、全体的な色が茶色になってしまいます。
陶器の器を利用したり、味が交わらないようバランを積極的に使っていきましょう。

 

2.さやいんげんや、梅の花の型で抜いた茹で人参を散らすことで、華やかな重箱になります。

 

3.一品一品材料を煮るのが大変という方は、筑前煮やごぼうと蓮根、ニンジンのきんぴら、煮しめにするとよいでしょう。
量が多くなりますので、段取りの盛り付けとなり、重箱に詰める手間が一気に減ります。

 

正式なおせちは5段重ね

 

おせちの重箱の本来の姿は五段重ねが正式です。
しかし、核家族化が進み、今では三段重ねも少数となってきています。
忘れてはいけないおもてなしの心も兼ねて、簡単に五段重ねについて紹介します。

 

壱の重

こちらの重は、弐段、参段になっても祝い肴を意味します。
お屠蘇に合う肴料理が中心に詰められていきます。

 

たたきごぼう、田作り、黒豆など。

 

弐の重

酢の物や子どもが喜ぶ甘いものが入ります。

 

紅白かまぼこ、栗きんとん、紅白なます、酢蓮、伊達巻など。

 

参の重

海の幸が中心になります。

 

鯛の焼き物、海老、ぶりなど。

 

与の重

山の幸が中心になります。

 

里芋、八つ頭、くわい、こんにゃく、にんじん、たけのこなど。

 

伍の重

何も入れない空になります。

 

神様から頂いた福を入れる場所にするという話もありますが、家族の好物を入れるという話もあります。

 

本来の形である五段重ねの話を知ると、おせち料理の重箱の意味である福を重ねると言う言葉が馴染んできますね。
近年は利便性を求めておせち料理の段数も減ってきています。
是非、お正月だけでも重箱の本来の意味を思いだしながら、おせち料理を頂いてはいかがですか。

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